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混同されがちな「AdWordsアカウントIDとログインID」の違い。

2015-03-16

 


 以前、MCCを使ったアカウント管理について纏めたが、そもそもAdWordsに関連するIDの概念は少々複雑である。本日は、基本に立ち返って、「AdWordsアカウントIDとログインID」の違いについて。


 

AdWordsには、アカウントそのものを指し示すIDとログインに用いるIDが存在する。

-AdWordsのアカウントID:
アカウントを一意に特定するIDはクライアントID(お客様ID)と呼ばれる「xxx-xxx-xxxx」という10桁の数字列で表される。

-AdWordsのログインID:
アカウントにログインするためのIDで、ログインメールアドレスとしてAdWordsアカウントに紐付けられたメールアドレスのこと。

AdWordsはアカウントは、役割に応じて権限の異なる複数のログイン用のID(メールアドレス)を払い出すことが出来る。
ログインメールアドレスには、下記のようにそれぞれ個別に権限を設定することが出来る。

-管理者権限
-標準権限
-読み取り専用権限
-メール専用権限
 

AdWordsログインIDの活用例

典型的な活用パターンは、以下の様な例だ。
 

1. 広告主と代理店とでAdWordsアカウントへの権限レベルを分ける

-実際にAdWordsを運用する代理店担当者 → 「管理者権限」 aaa@agency.com
-アカウントを預ける広告主担当者 → 「読み取り専用権限」 aaa@client.com

このように権限レベルを分けておけば、広告主側は自由にアカウントの中身を閲覧できる上、誤って設定を変更してしまうこともない。

なお、権限領域はアカウントレベルに限られるため、MCC配下のAアカウントに対する権限を付与したからといって、他のBアカウントの情報が閲覧できるわけではないので、ご安心を。

*ただし、MCCに対する権限を付与すると、その配下のAdWordsアカウント全てに対して同等の権限を付与したことと同義になるため、注意が必要。
例) 親MCCの管理者権限をもつログインメールアドレスは、子MCC配下のアカウントを編集できてしまう。
 

2. 運用担当者ごとに個別にログインメールアドレスを使用する。

-メイン運用担当者A → 「管理者権限」 aaa@client.com
-サブ運用担当者B → 「管理者権限」 bbb@client.com
-担当者の上長C→ 「読み取り専用権限」 ccc@client.com

このように権限レベルを分けておけば、
アカウントに対して行われた変更がAさんが行ったのか、または Bさんが行ったのかが判別できる。
また、もし二人の上長であるCさんがAdWordsの操作に疎くても、誤って設定を変更してしまうこともない。

*AdWordsの「変更履歴」という機能で、ユーザ(ログインメールアドレス)ごとの変更履歴を抽出することが出来る。また、変更履歴データはCSVでエクスポートすることも可能。

1人1ログインメールアドレスを徹底することで、管理画面上で、
誰(どのアドレス)がアカウントにアクセスできるのか、が明確になる。
「Aさんが運用担当を外れた場合、Aさんの権限を取り消す」、という運用により、想定外のユーザがAdWordsアカウントにアクセスすることを防ぐことができる。セキュリティも担保できる。

セキュリティの観点から、ログインアドレスを複数人で使い回すような運用は、推奨されない。
 

さいごに

このように、AdWordsアカウントには役割の異なる複数のユーザを設定することができる。そして管理者は自由にユーザの追加削除ができる。更に言えば、何かしらの事情でユーザを入れ替える必要があっても、アカウントそのものを作り変える必要はない。あくまで、AdWordsアカウントそのものが主であり、そこに紐づくユーザは従である。

施策やデータの継続性という観点から、極力アカウントは同じものを使い続けたほうが良い。そういう意味で本稿のようなログインIDの概念や、MCCマルチリンクの仕様は、AdWordsアカウントの管理者が正しく理解しておくべきことだと思える。

一方で、複数のAdWordsアカウントの運用管理をやっていると、どうしてもログインIDに埋もれてしまい、煩雑になってしまいがちである。そういう観点からは、Gmailのメールエイリアス機能がとても有効である。次回はそのあたりについて考えてみる。
 
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下川弘樹

下川弘樹

福岡県生まれ、東京大学法学部卒。 NTT東日本、NTTコミュニケーションズを経て、 2008年、Google株式会社へ。Google AdWordsの普及に力を注ぐ。 2014年、ルビー・マーケティング株式会社取締役COOに就任。

 

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2015-03-16 | Posted in 広告運用No Comments »