ルビー・マーケティング 株式会社

TEL

BLOG

Google出身ルビー・マーケティングのスタッフがオンラインマーケティングに役立つ情報を執筆中。
マーケティング全般、広告運用のこと、そしてYouTubeのことまで。今すぐ役立つ記事満載!

何度も見ると好きになる?!心理学で広告を考えてみた

ザイアンス効果

 


みんな大好き、リマーケティング!(サイトリターゲティング)
自社のウェブサイトへアクセスしたユーザーに、広告を見てもらうための機能ですね。
今回は、この何度も見せる広告戦略の基礎である(かもしれない)心理学の理論についてご紹介します!

理論の名前は、『単純接触効果』。シンプルな理論ですが、心理学ではとても重要なもののひとつです。
 

まずはリマーケティングについておさらい

Google とYahoo!のディスプレイネットワーク上でできる機能です。
・サイトに来たユーザーに向けて広告を掲載できる
・広告を掲載することで、再訪問を促進できる
何度も見せる広告効果=単純接触効果とは、いかなるものなのでしょうか?
 

“ユーザーに以前のサイト来訪やその背景を思い出させ、再訪問を後押しすることができます。一度サイトを訪れたことがあるということは、「商品に関心が高い=見込み顧客である度合いが高い」と考えられるため、より高い広告効果が期待できます。 ”

引用元:ウェブサイトに訪れたユーザーに「サイトリターゲティング」で再アプローチ
 

単純接触効果とは?簡単に言うと

英語では、mere-exposure effect、つまり(mere=)単なる(exposure=)露出・出現という意味です。たくさん接触した単語、文字、図形、顔に好意を持ってしまう心の働きのことです。

ちなみに、単語や顔のことを記憶できなくても、好意は増します。つまり、無意識に働きかけるサブリミナル効果も単純接触効果の下位に成り立つ理論です。
 

ザイアンス教授について紹介


単純接触効果は、アメリカの社会心理学者のロバート・B・ザイアンスが1968年に発表した「単純接触の態度への影響」(Attitudinal Effects of Mere Exposure)という論文により知られています。

ロバート・B・ザイアンス(1923-2008)
・ポーランド生まれ
・ミシガン大学で学んだ後、ミシガン大学の教鞭を取った
・動物行動にも関心を持ち、ゴキブリを被験対象にしたユニークな実験も行った。
 

どんな実験だったの?

ザイアンス教授が行った実験は簡単にざっくりまとめるとこんなかんじです。

単語で実験

参加者:トルコ語をまったく知らないアメリカ人
方法:トルコ語の単語を異なる回数で読み上げさせ、それぞれ単語が良い意味を持つと感じるかどうか評価させる
結果:◯(読み上げた回数の多い参加者ほど、その単語を良い意味と評価した)
 

漢字で実験

トルコ語の単語では発音のしやすさが好感度を上げる要因になった可能性があるため、今度は読み上げることの出来ない漢字でも同様の実験が行われました。
参加者:漢字を知らないアメリカ人
方法:さまざまな漢字を繰り返し提示し、好ましさを評価させる
結果:◯(提示頻度の高い漢字の好感度は高くなった)
 

顔で実験

次に、12人の男性の顔写真を使った実験も行われました。
参加者:顔写真の男性と面識のないアメリカ人
方法:12人の顔を繰り返し提示し、好ましさを評価させる
結果:△(12人中9人の顔写真で、提示頻度の高い顔の好感度は高くなった)

12中3人の顔写真では、接触の回数に関係なく、好ましさが変わらないものもありました。このことから、単純接触効果だけでは人の魅力は操作できず、顔自体の魅力を考慮する必要がわかりました。(現在は、顔の魅力の研究も盛んです)
 

(引用元)Zajonc, R. B. (1968). Attitudinal Effects of Mere Exposure. Journal of Personality and Social Psychology, 9(2), part 2, pp.1-27.
 

頻繁に会う人との恋愛は成就しやすいのか?

ザイアンスによれば、繰り返し見るだけでも好意は増すということなので、逆にあまり会わない人との恋愛は成就しにくいという事にもなりますね。意中の人=意中のユーザーと結ばれるためには、繰り返し見てもらう必要がありそうです。

ただし、顔写真の実験からもわかるように、そもそも魅力を感じない人にはこの効果も通用しません。魅力的なコンテンツや広告を提供するのが、やはり何よりも大事なことが分かりますね。

シェア誘導バナー


The following two tabs change content below.
AyaJessica

AyaJessica

横浜生まれ。2012年よりGoogleにて中小企業向けAdWords運用コンサルティングを担当し、AdWords運用初心者向けのセミナーの企画立案を行い、東京・大阪にて開催し全国各地の広告担当者と面談を行う。2014年同社を退職し、現在京都大学大学院にて認知神経科学を専攻中。専門は前頭前野。京都在住。

 

Webからのお問い合わせお問い合わせはこちら
記事一覧へ戻る
2015-02-19 | Posted in マーケティングNo Comments »